高用量インフルエンザワクチンは2026/27シーズン導入見送り|高齢者はどう備える?
結論からお伝えすると、2026/27シーズンに予定されていた高用量インフルエンザワクチンの定期接種への導入は見送られました。ただし、従来のインフルエンザワクチンまで中止になったわけではありません。
高齢の方や持病のある方は、「高用量ワクチンが出るまで待とう」と考えて接種機会を逃すのではなく、今季利用できるワクチンと接種時期を、自治体や医療機関の最新案内で確認することが大切です。
高用量インフルエンザワクチンとは
高用量インフルエンザワクチンは、従来型と比べて1株あたりの抗原量を4倍にしたワクチンです。年齢とともにワクチンへの免疫反応が弱くなることがあるため、高齢者のインフルエンザ予防の選択肢として検討されてきました。
国内では「エフルエルダ筋注」が60歳以上を対象に承認されています。一方で、承認されていることと、そのシーズンに実際に供給され定期接種で使えることは別です。また、「量が多いほど誰にでも最適」という意味ではありません。年齢、基礎疾患、過去の接種後の症状、供給状況などを踏まえて判断します。
なぜ2026/27シーズンの導入が見送られたのか
厚生労働省と製造販売元の発表によると、国内の製造工程の確立と確認に想定以上の時間がかかり、予定していた時期の供給が難しくなったことが理由です。そのため、2026/27シーズンの定期接種への導入は見送られ、導入時期は供給状況などを踏まえて改めて検討されることになりました。
今回の発表は、臨床試験で確認された有効性や安全性について新たな問題が判明した、という内容ではありません。供給上の事情による見送りです。
高齢者とご家族が今季確認したい4つのこと
1.従来型ワクチンの案内を確認する
高用量ワクチンの見送りと、従来型ワクチンの実施は別の話です。今季の対象者、接種開始時期、予約方法、自己負担額は、自治体と接種を希望する医療機関の案内をご確認ください。
2.高用量ワクチンだけを待たない
インフルエンザは例年、秋から冬にかけて流行しやすくなります。高用量ワクチンを待つために、今季利用できる従来型ワクチンの接種時期を逃すことは避けたいところです。接種するか迷う場合は、流行前にかかりつけ医へ相談しましょう。
3.持病や薬、過去の副反応を伝える
心臓・肺・腎臓の病気、糖尿病、免疫に関わる病気などがある方、治療中の方は、接種時期を主治医と相談してください。過去の予防接種で強いアレルギー症状や体調不良があった方も、予約時や診察時にお伝えください。
4.ワクチン以外の対策も続ける
ワクチンだけで感染を完全に防ぐことはできません。手洗い、換気、十分な休養、人混みでの状況に応じたマスクなど、基本的な対策も組み合わせましょう。
立川若葉団地クリニックからのご案内
当院の2026/27シーズンのインフルエンザ予防接種について、開始日・対象・費用・予約方法は、決まり次第公式サイトでお知らせします。受診圏の立川市若葉町・幸町、小平市、国分寺市、東大和市などにお住まいで接種をご検討の方は、ご来院前に当院公式サイトの最新のお知らせをご確認ください。
すでに発熱、せき、のどの痛みなどがある方は、予防接種ではなく診察が必要なことがあります。来院前に発熱・かぜ症状の受診案内をご確認のうえ、事前にお電話ください。息苦しさ、意識がもうろうとする、水分がとれないなどの症状がある場合は、早めに救急相談・救急受診をご検討ください。
よくある質問
Q1.高用量ワクチンが見送りなら、今季はインフルエンザワクチンを受けられませんか?
いいえ。見送られたのは高用量ワクチンの2026/27シーズン導入です。従来型ワクチンまで中止になったわけではありません。実施時期や予約方法は、自治体と医療機関の最新案内をご確認ください。
Q2.高用量ワクチンは、すべての高齢者に向いていますか?
一律ではありません。年齢、持病、治療内容、過去の接種歴などで判断が変わります。高用量・従来型の違いだけで自己判断せず、主治医へご相談ください。
Q3.来季の高用量ワクチンを待ったほうがよいですか?
高用量ワクチンを待つことだけを理由に、今季の接種機会を逃すことはおすすめできません。今季利用できるワクチンの接種時期を確認し、ご自身の体調や持病を踏まえて医師と相談してください。
Q4.立川若葉団地クリニックで今季の接種はできますか?
今季の開始日・対象・費用・予約方法は、正式決定後に公式サイトでご案内します。高用量ワクチンの国内導入見送りとは別に、従来型ワクチンの予定をご確認ください。
関連ページ
参考資料
- 厚生労働省「第66回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会」資料(2026年7月23日)
- サノフィ株式会社「高用量インフルエンザワクチン『エフルエルダ筋注』2026/27シーズンにおける定期接種への導入見送りについて」(2026年7月21日)
- 日本感染症学会「2026/27シーズン向け高用量インフルエンザワクチンの定期接種導入見送りについて」(2026年8月19日更新)
